インプラント治療を取り入れたきっかけを教えて下さい。
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恩師が「将来インプラントは市民権を得るでしょう。」こう私に教えて頂いたのがきっかけです。
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なぜ入れ歯やブリッジではなくインプラント治療がいいのですか?
インプラント治療を勧める理由を教えて下さい。
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間違ってはいけないのは、インプラントが全てではないということです。
歯がなくなってしまった場合、選択肢はインプラント、ブリッジ、入れ歯となるわけですが、それぞれ治療法に一長一短があります。
咬み合わせという観点からすればインプラントの能力は圧倒的
ですが、費用であるとか、治療期間であるとか、また患者様の内科的問題であるとか、必ずしも第一選択がインプラントでないこともあります。
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インプラント治療を行う上で心がけていることはありますか?
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ずばり寿命です。
インプラント治療には費用、時間ともかかります。
その対価として患者様にはできるだけ長い間治療の安定を差し上げる必要があります。
また、寿命の見込めないインプラント治療はすべきでないとも考えています。
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インプラントには沢山種類があると思いますが、その中で3iインプラントを選んだ理由を教えて下さい。
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これも恩師の推薦によるものですが、現在まで実際患者様に施してみて特に問題を感じませんし、他メーカーに比べ研究論文の多いのも特徴です。
また、あまり知られていないかもしれませんが、その開発段階ではとても優秀な日本人研究者の知恵が生かされています。
こんなところが3iを使い続けている理由です。
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インプラント治療には歯周外科の知識が重要なのはなぜですか?
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歯周外科とはもともと歯周病によりつくられた天然歯の歯周ポケットを取り除くための外科処置
ですが現在ではそこから派生して歯肉の移植、失われた歯槽骨の再生などに応用しています。
でもこの技術は別角度から見るとインプラントを植えようとする場所の環境整備をするためにそっくりそのまま応用できるのです。
インプラントを植えようとする場所は歯が無いという点ではみな共通ですが、我々から見れば歯肉の幅・性質またその下にある骨の形そのすべてが必ずしもインプラントによい条件とは限りません。
しかし、この歯周外科の技術があれば少々の不利でもよい条件に整えることが可能です。
具体的にはインプラント周りをもれなく骨がサポートしその上をカバーする歯肉も適度なブラッシング圧に抵抗でき清掃性が高く、見た目も自然に仕上げることが可能です。
実は骨のサポートと清掃性この二つのポイントはインプラントの寿命そのものに直結しています。
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口腔外科や補綴、歯周外科の知識や咬み合わせのバランスなど様々な知識・技術がないと難しいインプラント治療ですが、より確実なインプラント治療を行うために取り組んでいることはありますか?
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一つ一つのケースに真摯に取り組むことがすべてと考えています。
厳密に言えば、同じケースは2つと存在しません。 すべてが応用問題です。
この観点から応用力を増やすという意味では、海外も含め症例検討会や研修会等の出席も欠かせませんし、実技のトレーニングも年1回のペースですがアメリカにて経験を積んでいます。
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日々進歩する歯科医療ですが、知識や技術の向上のためにどのようなことをしていますか?
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診療機器のデジタル化、CT、新薬、新素材、新技術など我々歯科医師も製造会社主導の宣伝攻勢にさらされています。
大事なことは最新=最良ではありません。
この先ずっと使えるものなのかどうかなのです。
私がアメリカに勉強に行き始めたころ全米でもトップクラスと言われる歯科医の講義を受けたとき「新しいものには常に懐疑的になれ。現存の確立された治療法でも十分な結果が出せる。」と聞きカルチャーショックを受けました。インプラント先進国の米国では、さぞ最先端の材料・技術を駆使し華麗に治療しているのであろうと思っていたのですが、重要なのは一つの術式を丹念に修練し鍛え上げることでした。
そのために、私も海外への研修・論文検索・トレーニングをしているというところでしょうか。
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もし、今ご自身の歯がなんらかの理由でなくなったとしたらインプラント治療をしますか?
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やります。 今の信頼性なら十分受けるに値します。
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