ある種の心の負荷から双方に真摯な気持ちが生まれ治療がはじまり、月日を架け治療を終えてやがて定期検診のステージに入ります。
検診毎に異常がないことに双方はホッとします。意外にも患者様から「あの治療は痛かった、あの治療は怖かった。でもあのときしっかり治療しておいてよかった。」こんな言葉をいただくことがあります。
率直なこの言葉こそドクターにとって最大の賛辞です。
「やってよかった」患者様のみの気持ちではありません。同じ瞬間にドクターも感じています。お互い自分に向き合い結果を出せたことの充実感は何にも変え難いものがあります。
駆け出しのころ開業歯医者の成功とは?と考えていたことがあります。
年収?資産?車?
物質的に捉えようとするほど本来の医療人としての意味は薄れがちです。物質的に捉えようとすること自体ナンセンスであったと思います。
今確信して思えるのは生涯を通じ何人の患者様とこの「やってよかった」という気持ちを共有できるか、この数が多い者ほど成功者と言えるのではないか?と…